14 Feb 2017

フランク・ロイド・ライト、ル・コルビュジェ、ミース・ファン・デル・ローエという建築家を知っていますか?
この3人は近代建築の三大巨匠と呼ばれており、建築を学ぶ学生が一番最初に覚えなければならない建築家です。
巨匠と言われる建築家を作品とともにご紹介します!
建築を学ぶ前に知っておきたい!近代建築三大巨匠の作品8選
フランク・ロイド・ライト
アメリカ出身の建築家で、シカゴを中心に活動していました。
「有機的建築」という建築理念を提唱し、周りの自然環境と建築を融合しているのが特徴です。
また、日本建築や浮世絵からも影響を受けているともいわれており、彼の作る建築には日本建築にみられる借景の概念と少し似ているものを感じます。
1、カウフマン邸
出典:http://www.okada-architect.com
別名を落水荘と言われるこの住宅は、まるで滝の上に立っているようですね。
自然の岩盤で梁を支えており、周りとの環境に溶け込んでいます。
2、旧帝国ホテル
現在は愛知県犬山市にある明治村に玄関部分だけ移築されて残っています。
中に入ると広い空間というより、少し天井が低くて日本人の体に合わせたようなサイズ感でした。
3、自由学園明日館
池袋にある自由学園明日館。
旧帝国ホテル設計中助手をしていた日本の建築家・遠藤新が創設者羽仁夫妻にライトを紹介したのがきっかけに計画されました。
現在では結婚式にも使われているみたいですよ。
ル・コルビュジェ
1887年スイスで生まれ、フランスで活躍した建築家です。
当時フランスの建築はシンメトリーで装飾的でしたが、彼は「近代建築の5原則」(ピロティ、屋上庭園、自由な平面、水平連続窓、自由な立面)を提唱しました。
また、1930年に発表した「輝く都市」の中では都市部では低層建築でおおわれるのではなく、
高層ビルの上に緑を配置するべきだと主張し、建築の歴史を大きく変えたといわれています。
1、サヴォア邸
「近代建築の5原則」(ピロティ、屋上庭園、自由な平面、水平連続窓、自由な立面)をすべて実現した住宅です。
2、国立西洋美術館
出典:http://museum.tachikawaonline.jp
実業家松方幸次郎の「松方コレクション」を展示している上野にある美術館です。昨年2016年7月に世界文化遺産に登録されました。
3、ロンシャンの礼拝堂
出典:http://architecture-tour.com
フランスにあるカトリック ドミニコ会の礼拝堂。もともと巡礼地であったロンシャンは第2次世界大戦でドイツ・ナチスによって破壊されてしまいましたが、アラン・クチュリエ神父がコルビュジェを推薦し、実現に至りました。窓から様々な光が差し込み、幻想的な空間となっています。
ミース・ファン・デル・ローエ
1886年ドイツ出身の建築家で、
「Less is More(より少ないことは、より豊かなことだ)」や「「God is in the detail.(神は細部に宿る)」という建築理念に従い、
無駄な装飾は一切削り、鉄とガラスを使用した、シンプルで美しいフォルムが特徴です。用いられている構造はのちの高層建築に生かされています。
1、ファンズワース邸
四方をガラスで囲まれており、鉄骨で持ち上げる手法をとった住宅です。
冷たいイメージのある工業製品で作られた住宅ですが、思い壁で作られた従来の住宅よりも、軽やかで周りの環境に溶け込んでいます。
2、バルセロナ・パビリオン
出典:http://architecture-tour.com
バルセロナ万博で建てられたドイツ館はファンズワース邸と同様にガラスと鉄でできており、現在はミースの記念館となっています。
まとめ
いかがでしたか?
現在では当たり前のように住んでいる住宅ですが、歴史を見ると様々な試行錯誤があったと想像できます。
ここに紹介した以外にもまだまだ作品はあるので、興味のある方は調べてみてくださいね♪