10 Apr 2017
藤森照信さんという建築家をご存知ですか?
両脇の木からワイヤーでつるされただけの空飛ぶ泥舟や屋根からタンポポが生えるタンポポハウスなど、不思議な作品名となんだかかわいい建築作品の数々を生み出す藤森さんの建築5選をご紹介します。
自然を生かした建築家・藤森照信の作品8選
藤森照信さんって?
専門は日本近現代建築史、自然建築デザインで、現在は工学院大学教授、東京大学名誉教授、東北芸術工科大学客員教授をされています。
もともとは建築史を専攻していた藤森さんは、作品を作り出したのは45歳と少し遅めでしたが、
現在も作品を世に生み出しては私たちを驚かしてくれています。
藤森さんは建築と自然、自然との共生といったことから、
自然素材や植物をどのように現代建築に取り込んでいくかといったテーマで設計する建築家です。
1.神長官守矢史料館(じんちょうかんもりやしりょうかん)
出典:http://www.city.chino.lg.jp
藤森さんの郷里である長野県茅野市にある守矢家の文書を保管・公開する博物館です。
つくりは鉄筋コンクリート造なのが驚きです。中はこの作品をが初めての実作品だそうです。
御頭祭(酉の祭)の神饌の実物復元(鹿の首など)が展示されています。
2.タンポポハウス
出典:http://nihonmeguri.vivian.jp
東京都国分寺市にある藤森さんの自邸です。
屋根にはタンポポ、壁の間からは花が育つといった、藤森さんが目指す自然との共生を形にした作品。
3.ニラハウス
芸術家・作家である赤瀬川原平さんの住宅です。この家の特徴は大きな屋根になんとにらが生えること!
4.浜松町秋野不矩美術館
木そのものの柱や梁、わらが混ざった壁の自然素材が満載の美術館です。中には靴を脱いで入場します。
5.一本松ハウス
名前そのままにあるように、屋根の上に一本、松が生えている住宅です!色合いは決して派手ではないですが、大変目立つ住宅です。
6.高過庵
神長官守矢史料館に隣接されており、アメリカの雑誌「TIME」にて世界で最も危険な建物トップ10に選ばれたことでも有名。
世界で最も危険な茶室です。
7.コールハウス
テーマは洞窟のような住宅。
人の始まりは洞窟からという考えのもと、デザインされた建物なんだとか。
中には暖炉などがあり、洞窟にいるかのように声が響くんだそうです。
8.空飛ぶ泥舟
出典:http://www.japan-architect.co.jp
まっすぐ建てられた木に、ワイヤーで支えられた茶室です。
茅野市民館にて開催された「藤森照信展 諏訪の記憶とフジモリ建築」の展覧会に合わせて同館の広場に作られました。
まとめ
藤森さんの作品には、一貫して自然を生かすというテーマがあり、建築そのものから強いメッセージを受け取ることができます。
私たちの住処について、根本から考え直すことができるかもしれません。
2017年3月11日(土)~5月14日(日)まで茨城県水戸市にある水戸芸術館で
藤森さんの展覧会「藤森照信展―自然を生かした建築と路上観察」が開催されます。
HP:http://www11.arttowermito.or.jp/gallery/gallery02.html?id=458
藤森照信さんに興味を持たれた方はぜひ行ってみてくださいね!